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(2006年3月24日更新)
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(2005年6月8日掲載)
SID’05 参加報告
報告者:齊藤之人(富士写真フィルム株式会社)
*要約* 2005年5月22日から27日にアメリカのボストンで開催された電子ディスプレイに関す る世界最大規模の国際会議「SID’05」について報告する。 今年のSymposiumの発表内容では、テレビに関係する技術の発表(液晶、FED、PDP、 OLED、プロジェクション)、およびそれに伴う動画特性向上技術に関する発表が多 かったように思われる。液晶ディスプレイ(LCD)に関してはOCB方式など数msの高 速応答性をもつ液晶表示方式のLCD-TV、新たな駆動方式の提案やバックライト関連技 術による動画特性の向上などが注目される。またSED(Surface-Conduction Electron Emitter Display)について、電子放出源の詳細な構造と製造方法について初めて詳細 な技術報告があり注目を集めた。 (以上)
(2005年6月20日掲載)
LIM 2005 参加報告
報告者:鷲尾邦彦(有限会社パラダイムレーザーリサーチ)
*要約* レーザに関する世界最大規模の展示会Laser 2005が、2005年6月13日から16日まで4日 間ドイツのミュンヘンにおいて開催された。また、これに併設する形で CLEO/EUROPE-EQEC 2005など、いくつかの国際会議からなるWorld of Photonics Congress 2005が開催され、筆者はレーザ加工関連のLIM 2005を中心に聴講したので 報告する。今回の国際会議の最大のハイライトは、高出力ファイバレーザであった。 展示会は参加者数、出展社数とも過去最大規模となり、中国からの出展社数の急増な ども注目された。米IPG Photonics社を中心としたファイバレーザの高出力化の進展 には目覚ましいものがあり、これらに対する国内の戦略的な対応が急務であると思わ れた。 (以上)
(2005年6月20日掲載)
Optical Metrology参加報告
報告者:伊藤雅英(筑波大学大学院)
*要約* 2005年6月12日から17日にドイツのミュンヘンで、SPIE Europe, OSA, LEOS, EOSなど が主催する国際会議が一堂に集まり開催された。また併設の展示会もヨーロッパ最大 のもので、LASER 2005, World of PhotonicsとFiberComm Conference 2005が同時に 開催された。ここではSPIE Europe主催のOptical Metrologyに関する会議のうち、 Optical Measurement Systems for Industrial Inspectionのコンファレンスを中心 に参加報告を行う。このコンファレンスでは、屋外の大きな建造物の形状測定から、 Micro-electromechanical system (MEMS)内の変位や微細電子素子の電気的、化学 的、熱的測定まで様々なスケールの計測に関する報告があった。他学会の講演会や展 示会にも自由に出入りすることができたので関連テーマの講演も聴講した。BR> (以上)
(2005年7月22日掲載)
ISOM/ODS'05参加報告
報告者:中野隆志(産業技術総合研究所)
*要約* 2005年7月10日から14日にハワイのホノルルで、International Symposium on Optical MemoryとOptical Data Storageの共同開催による3年に1回の会議が開催さ れ、Keynoteを含めて187件(oral: 90+6(PD)、poster: 75+15(PD))の発表があっ た。今回は、開催前から、ホログラムを用いた光記録の最新成果等の報告に期待が集 まり、日本からの188名を中心に、総勢385名の参加者となって、これまでのjoint meeting では最大規模であった。ここでは、次々世代の光記録方法として検討が進め られている、ホログラフィ、bitwiseの体積記録、Super-RENSを含む超解像、SILによ る近接場記録、等を中心に紹介する。 (以上)
(2005年8月16日掲載)
HCI International 2005参加報告
報告者:中谷桃子(NTT サイバーソリューション研究所)
*要約* HCI International 2005は2年に一度開催される非常に規模の大きいHCI (Human Computer Interaction) に関わる研究分野の国際会議で、基礎技術から応用技術まで 非常に幅広いトピックスを扱う会議である。発表件数・参加者も非常に多く、発表の 質や内容もかなりバラエティに富んでいることが特徴で、世界規模でHCI研究のトレ ンドを知ることが出来る。今年は、口頭発表が22ものパラレルセッションで構成さ れ、どのセッションも活発な議論が行われていた。 本報告では、まず、発表件数や会議全体の傾向を述べる。次に、今年最も議論が活 発で、今後が期待される分野である、"Augmented Cognition" という分野の紹介を 行う。次に、ユーザビリティの中で「感情」に焦点を当てた研究の一端を紹介し、最 後に新しいインタフェースの提案を行っていた発表を2件、紹介する。 (以上)
(2005年8月26日掲載)
NREL-Silicon Workshop参加報告
報告者:齊藤 忠(東京農工大学)
*要約* 米国再生エネルギー研究所主催の第15回結晶Si太陽電池とモジュールに関するワー クショップが米国コロラド州ヴェイルで開催された。今回のワークショップで議論し た最大の課題は、太陽電池用Si原料問題であった。最近の太陽光発電市場の伸びがあ まりにも急激で原料Siの供給が追い付かなく、半導体用と取り合いになっている。関 係者の議論で、現状設備の拡張や新しい製法の展開には今後少なくとも2年間は要す るので供給緩和は2007年以降との認識が得られた。今回の会議のハイライトは、多結 晶Siインゴットの一方向凝固法シミュレーション、次期高効率化セル構造の紹介と米 国の新しい結晶Si太陽電池プロジェクトの紹介であった。多結晶Siインゴットの大型 化や高品質化に対しては数値シミュレーションが有効なことや新しい高効率セル構造 ではアモルファスSiとのヘテロ接合(所謂HIT)構造が有力な候補であることが示さ れた。米国の新しい結晶Si太陽電池プロジェクトでは、2015年ロードマップとして電 力コスト6セント/kwhを達成するため変換効率18%の安価なモジュールを製造する目標 が提示されている。 (以上)
(2005年9月29日掲載)
EOD2005 参加報告
報告者:河野裕之(三菱電機)
*要約* 光学設計を主題とした国際会議、Optical Systems Design が2005年9月、 ドイツのイェナにおいて開催された。トピックは、光学設計、光学シミュレーション、 および回折光学素子、宇宙光学機器、マイクロオプティクス、光学薄膜、 光検出器の設計・製造、光学計測法であり、製品分野は携帯電話用カメラなどの民生品から産業用、 宇宙機器まで及び、幅広い分野の最先端の光学技術についての討論が行われた。 主にヨーロッパからの参加が多く、ヨーロッパでの技術動向を知ることが出来る。 筆者が興味を抱いた、超薄型複眼カメラ(独)、赤外線天文衛星(日)、反射屈折光学系の進展等について技術的な紹介をする。 (以上)
(2005年10月3日掲載)
Fringe 2005 参加報告
報告者:小野寺理文(職業能力開発総合大学校)
*要約* 2005年9月12日〜14日にドイツのシュトゥットガルトで、Fringe 2005という国際会議 が開催された。本会議は、光計測、特に干渉縞(Fringe)を利用した干渉計測法に焦点 を当て、これまで4年に一度開かれてきた会議で、今回で5回目の開催となる。生き た状態での生体試料や微細構造を有するMEMSの形状を計測する手法などが報告さ れ、高速スキャンが可能な広帯域光源の開発、ピクセルごとに連続的な位相変調がで きる二次元位相変調装置の試作、測定時間短縮化のための実時間縞信号処理法につい ての報告があった。干渉計測の測定対象として、生体内の血流の可視化や皮膚表皮下 の構造、MEMSの動作など、2次元干渉位相分布の時間的変動を測定する報告が増 加した。それらのダイナミックな位相変化を求める方法として、各瞬間における単一 の干渉縞信号から位相を復調する手法や時間軸上の位相情報を利用して位相アンラッ ピングを行い位相変化を導出する方法などが報告された。 (以上)
(2005年10月6日掲載)
EuroDispay 2005参加報告
報告者:三上明義(金沢工業大学)
*要約* 電子ディスプレイに関する国際会議である25th International Display Research Conference (EuroDisplay 2005)が2005年9月20日から22日の3日間、Scotlandの Edinburgh (エジンバラ)において開催された。また、これに併設する形で前日にワー クショップ、本会議と同期間中に展示会が開催された。本会議では有機EL、電子ペー パー、反射方LCDなどのフレキシブル・ディスプレイ関連の要素技術開発、およびPDP やLCDなどの大画面ディスプレイの高効率化や作製プロセスに関する発表が目立っ た。特に前者についてはプラスチックフィルムやメタル基板へのディスプレイおよび TFTの作製に関する要素技術の発表が多く見られ、次世代ディスプレイ開発の傾向と して、フレキシブル化の潮流が更に加速される印象を受けた。有機ELについては、P, Nドーピングによる駆動電圧の低減化、燐光材料の高効率化と寿命改善が注目され た。また、LCDについては、応答速度やコントラスト比の改善に繋がる新しい表示 モードの発表が注目された。更に、チューブ方式の超大型PDP、粉体流動方式の電子 ペーパーなど、基本原理は既に発表されているものの、それらの特性改善が詳細に報 告され、多数の参加者の注目を集めていた。 (以上)
(2005年10月7日掲載)
ECOC 2005参加報告[展示会]
報告者:内海邦昭(財団法人光産業技術振興協会)
*要約* この展示会は国際会議ECOC2005(9月25日〜29日)の併設展示であり、9月2 6日〜28日に、国際会議と同じスコットランド、グラスゴーのSECCで開催された。 展示者数:約200(複数社の共同出展や商社は1社とした)、基本ブース1区画が 3m×3mで約450区画を使用。展示者数が増加し、見学者も多く、高速通信、 FTTH関連の展示が増え、全体的に光通信市場の復調の兆しが感じられた。 システム・機器の展示は少なく(大手はPirelliだけ)、モジュール・デバイスの 展示が主流であった。これは最近の傾向として、システム・機器メーカはモジュール やユニットでの供給を要求し、自製しない方向にあり、オペレーションを指向してい ることを反映している(Intelの技術者からも聞いた)。高速光伝送用光モジュール が主流であるのは当然として、最近の傾向としてFTTH(FTTP、PON)関連部品が多 い。 最近の傾向として、国際学会における展示会の比重が金銭面でも重くなり、展示者 数を増やすため、少しでも見学者を増やすよう主催者も努力しており、展示専用時間 (学会発表がない時間帯;今回は9月27日10:45-12:30)を設けたり、学会休憩時 間(全パラレルセッションで統一)のコーヒーサービスを展示会場で行ったり、動員 に工夫していた。展示は、ほとんどの出展者が1区画を使用したポスターとサンプル ケースだけのシンプルな展示で、あまり費用をかけないようにしている(大きなブー スでも6〜8区画)。 (以上)
(2005年10月12日掲載)
ECOC 2005参加報告[システム・ネットワーク]
報告者:宮本 裕(NTT未来ねっと研究所)
*要約* 光通信に関する主要な会議の一つであるECOC2005が、2005年9月25日−29日まで4日 間、Scotland, Glasgowで開催された。光通信に関わるデバイス・コンポーネントか らシステム・ネットワークにおよぶ5つのカテゴリーで構成され、筆者は、主に後者 のシステム・ネットワーク関連を中心に聴講したので報告する。今回のハイライト は、光ファイバ伝送に適した多値変調符号技術とデジタル信号処理の進展であった。 本技術に関するセッションとワークショップが数多く開催され、白熱した議論が展開 された。今後の次世代光ネットワークの経済的な発展を支える上で、無線などの電気 通信システム分野でのデジタル信号処理・伝送符号化技術が取り入れられ、安価な光 コンポーネントや大規模光集積回路と組み合わせた高性能化が進み、今後の技術動向 として注目される。一方で、将来の100Tbit/s級大容量ルータ・スイッチの実現にむ け、スイッチングアーキテクチャを工夫し、光パケットスイッチングの高速性と波長 変換機能の積極低な活用を目指した要素技術検討が多くのセッションに渡り取り上げ られ、今後の動向が注目される。 (以上)
(2005年10月21日掲載)
ECOC 2005参加報告[デバイス]
報告者:大橋 弘美(NTTフォトニクス研究所)
*要約* ECOCは、ヨーロッパ最大の光通信関係の国際会議である。例年3月にOFC(Optical Fiber Conference)が 米国で開催されるが、それに相対するヨーロッパの光通信国際会議という位置づけになる。 本年は9月25- 29日の5日間、イギリスのグラスゴーで開催された。 会議は、ネットワーク・伝送システムからデバイスまで広範囲に及び、6つのパラレルセッションで進行された。 本報告は、この中の主に光半導体デバイスに関わる発表に関するものである。 今回の会議では、伝送システムで多値変調符号技術にかかわる報告が多く、デバイスにおいても、 それらのシステムへの適用を考慮した報告が多くなされていたことが特徴としてあげられる。 また、一方で、ネットワークの経済化へ向けた光コンポーネントの開発に向け、低消費電力・温度制御 フリーデバイスへの積極的なアプローチも見られ、これらについては、ビジネス志向の強い状況を うかがうものであった。また、一方で、いくつかの国・企業をまたがったプロジェクトをはじめとした 光パケットスイッチングへの適応を目指した波長変換デバイスなどの報告が目立った。 これらはECOCならではの特徴と思われる。 (以上)
(2005年11月14日掲載)
LEOS 2005参加報告
報告者:松尾 慎治(NTTフォトニクス研究所)
*要約* 本会議は、IEEE Lasers & Electro-Optics Society が主催するアニュアルミー ティングである。分野はこれまで半導体レーザ、光スイッチング等の光通信向け技術 が主だったところだと思われるが今年度はシリコンフォトニクスと呼ばれる分野の発 表が目立った。ターゲットとしてはチップ間、チップ内のインターコネクションを 狙っている。この分野はIntelが必要性を強く訴えていることに加え、この分野の研 究テーマに対してDARPAや企業の資金が大学に集まっているようで、多くの研究者が 流れ込んでいると言った印象である。シリコンフォトニクスの関連では、Si上のSiGe 超格子による明瞭な量子閉じ込めシュタルク効果の実現や百万を越えるQ値を持つ二 次元フォトニック結晶キャビティの実現などの発表が印象に残った。また、この分野 の適用先として注目されるSlow Lightに関してはややトーンダウンしてきたかの印象 を受けた。 光通信向けデバイスとしては変調器付きレーザの集積化や波長可変レーザなどが発 表されており、着実な進歩が伺えた。また、ECOCでは発表件数が減っていた面発光 レーザであるが本会議では4つのセッションが組まれており、通信波長帯での応用を 目指して盛んに研究が行われているようである。 また、筆者は聴講しなかったがテラヘルツ、ミリ波に関連するセッションも増加し ているように見うけた。 (以上)
(2005年11月29日掲載)
MOC’05参加報告
報告者:宮下 隆明(株式会社リコー)
*要約* MOCはMicroopticsに特化した学会で、1987年に第1回が日本で開催されて以来、昨 年の10回目の記念会議(Jena:ドイツ)を除き日本で隔年開催されており、今回が11 回目になった。 参加者はここ数回200名強で推移していたものが、前回は280名になり、本年もそれ に近い参加者があった。134件の論文(ポスターセッションを含む)が報告され、う ち日本からの論文は67件と50%を占めた。 レンズアレイ、光導波路、光メモリ、光学計測、ナノ構造、光シグナルプロセッシ ング、バイオオプティクス・センサ、VCSEL(レーザ光源)、ディスプレー・光源と いった分野にわたる「マイクロ」というキーワードで結び付けられた多岐にわたる技 術が報告された。 開催年により分類されるカテゴリーは若干変化しており、その時点のホットな研究分 野がカテゴリー名に使われることが多い。本年は、新たに「バイオオプティクス・セ ンサ」のセッションが新設された。実際にはこの分野での顕著な論文は少ないが、今 後の進展を期待させられる分野ではある。また全体を通してみると、微小光学に関し ては、日本の果たしている役割は大きく、今後さらに世界をリードできる競争力を維 持する努力も重要になると感じた。 (以上)
(2005年12月29日掲載)
TeraTech’05参加報告
報告者:味戸克裕、R.Rakchanok(NTT物性基礎研)、上野祐子(NTT-MI研)、富田勳
(NTT-PH研)
*要約* 日本で開催されたテラヘルツテクノロジーに関する初めての大きな国際会議であ り、基調講演を含め全体で100件の発表があった。量子カスケードレーザなどテラヘ ルツ(THz)光源に関する最先端分野やアプリケーションとして無線通信、セキュリ ティー、バイオ・メディカル、環境計測等が議論された。イメージングはX線に比べ た安全性と分子の振動を利用した物質同定の能力に期待が集まり、よりきれいなイ メージをリアルタイムで得ようという研究はかなり進歩している状況である。化学分 析やバイオ関連における研究ツールとしてのテラヘルツ分光技術は確実に広がりつつ あり、また応用面や産業応用においても近い将来に大きく発展すると感じられた。 THz光源はこれまで宇宙や大気での環境計測が主な用途であったが、ここ数年でバイ オやセキュリティーなどの分野が広がり、日本においてもこの分野の研究が盛んにな ると予想される。THz波はX線、可視光、近赤外光に比べエネルギーが小さい分、高効 率な光源が開発されれば低エネルギー消費のデバイスとなるため、環境負荷低減とい う観点からも期待したい。 (以上)
(2006年1月4日掲載)
IDW/Asia Display’05参加報告
報告者:打土井正孝(パイオニア株式会社)
*要約* IDWは,日本で開催するディスプレイの国際学会で,今年は,アジア地区で持ち回 りのAsia Displayもタイトルに付け4日間に渡って香川県高松市で,ディスプレイの 基礎から関連分野までアイテムごとの15のワークショップ(WS)とトピカルセッション (TP)で行われた。参加者は1,600人(1/3程度は海外からの参加者)を超え,非常に活 況だった。 PDP-WSは,7日-9日の3日間,オーラル6セッション25件,ポスター2セッ ション37件,計62件の発表だった。オーラルセッションでは常時200-250人の参 加者がありポスターも人が絶えない状況だった。PDP WSは,去年は若干参加者が減っ たのに比べ,今年は参加者が再び増加し始めた。参加者の増加は,去年の大画面テレ ビ分野への液晶の急成長や,OLED,FEDなどの新デバイスへの過度の期待から,今年 は低消費電力で高画質というPDPの本当の実力が理解され始め,認識が高まってきた ことによると思われる。発表での話題は,高精細が厳しいとされていたPDPがCEATEC でFull HD(1080×1920)パネルがデモされるなど,より高精細を目指す技術発表や, 高精細での課題となっていた,発光効率の低下や,放電遅れ増大への取り組み,それ らに対するブレークスルー技術が紹介され目玉となっていた。また,韓国からの発表 が数だけではなく質も向上し,着実に実力をつけていることもあり,PDPでも国際競 合がより明確になってきた。 最後に,IDWのサテライトとして12月10日に同じ高松市内で行われた,PDP International Forumについての報告を加える。このForumは,現在のPDPの原型とな るAC PDPを1960年代に発明した発明者の一人,Bitzer先生(イリノイ大)を招待し, IDWの参加者を中心に約100人で開催された。最新の技術の発表とともに,発明者から 発明当時の話しを聞け,非常に有意義な会議だった。 (以上)
(2006年1月10日掲載)
Pacifichem 2005 参加報告
報告者:辻岡 強(大阪教育大学)
*要約* 2005年12月15日から20日にかけてハワイのホノルルで、環太平洋国際化学会議 Pacifichem2005が開催された。この国際会議は規模が極めて大きく、並列して開催さ れるおよそ300のシンポジウムにおいて、1万件以上の研究報告が行われた。今回この 中の”Molecular Switching”のシンポジウムに参加した。Molecular Switching と は外部刺激などにより二種類以上の安定状態を示す有機分子により、何らかのスイッ チング機能を発現させることを目的とした基礎・応用を含む研究分野である。この分 野には光メモリ、光スイッチだけでなく、分子機械や分子ロジックゲートなど様々な ものが含まれる。この様な機能を有する分子としては、主にフォトクロミック分子が 利用される。会議の性質から発表は基礎的なものが多かったが、ここでは特に産業面 での応用を考える上で興味深いものを紹介する。 (以上)
(2006年3月17日掲載)
OFC2006ショート速報 [光デバイス]
報告者:鈴木 尚文(NECシステムデバイス研究所)
*要約* 今回のOFCでは分散補償技術のセッションが多く、また40Gbps用変調器や集積素子 の報告もあり、ITバブル崩壊後ペンディング状態となっていた40Gbps伝送実用化への 動きが再開しつつある印象を受けた。光デバイスのセッション数は昨年に比べて減少 したが、その中で10GbE (LRM含む)用などのUncooledレーザ、波長可変レーザを含 む集積素子、PLCは比較的多くの発表を保っており、またこれらの分野では日本勢の 発表が多く見られた。近年注目されているシリコンフォトニクスについてはあまり新 規の発表は無かったが、聴講者は非常に多く注目度の高さが伺われた。 (以上)
(2006年3月24日掲載)
OFC/NFOEC 2006ショート速報[アクセス関連]
報告者:野田 雅樹(三菱電機株式会社)
*要約* 2006年3月5日〜10日に米国アナハイムにて開催されたOFC/NFOEC 2006の概要のう ち、アクセス関連のトピックスを紹介する。PON技術では、WDM-PONに関する特性改善 や低価格化を実現する各種手法の提案や、WDM/TDM/CDMの融合による大容量化、長距 離化、あるいはシステムの効率的な収容方法に関する報告が相次いだ。また、光無線 融合技術では、ROF技術によるミリ波光伝送や光空間伝送に関する発表が盛んであ り、次世代アクセス系の今後のさらなる成長・拡大を予感させるものであった。 (以上)
(2006年3月24日掲載)
OFC/NFOEC 2006ショート速報[光伝送システム]
報告者:森田 逸郎(KDDI研究所)
*要約* 毎年米国で開催され、光ファイバ通信関連技術に関する最重要会議の一つである OFC/NFOEC2006について、主に基幹系システム向けの光伝送技術に関して報告する。 今年の光伝送関連の発表では、電気回路による分散補償に関する発表が多く、本技術 に対する関心の高さがうかがえた。また、40Gbit/sの次の伝送速度として次世代イー サネットを意識した100Gbit/s伝送技術に関する検討も目立ってきた。 (以上)
(2006年3月24日掲載)
OFC/NFOEC 2006ショート速報[光ネットワーク]
報告者:福徳 光師(NTT未来ねっと研究所)
*要約* 今回のOFCでは併催されているNFOECの講演を含め、メトロネットワークおよび ROADM技術に関して多くの注目を集めていた。AT&T、ベライゾンの北米キャリアが FTTH、FTTPとともに、メトロエリアへのROADMの適用の方向性をしめしたこともあ り、メトロエリアNWへの注目が集まっていた。また、OFCのレギュラーセッションと して光パケット、光バースト、光CDMA技術のセッションが組まれており、大学を中心 とし検討が盛んに進められていた。また、Grid、GMPLS技術は将来の光ネットワーク への応用として、アプリケーションへの関心があるようであった。GMPLS技術に関し ては、日本からの報告が中心であった。 (以上)
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