平成29年度 国際会議速報

(2017年6月23日更新)

(2017年 5月12日掲載)
(H29-No.1)光ユーザインタフェース
テーマ:生体センシング
BISC'17ショート速報
鈴木 雅登(パナソニック)
会議名 :Biomedical Imaging and Sensing Conference 2017
開催期間 :2017年4月19日〜21日
開催場所 :パシフィコ横浜(横浜、日本)

-要 約-
 本会議は、細胞レベルの基礎的な研究から臨床応用における種々の光学 技術に関する研究発表を網羅し、非線形光学を利用して細胞を蛍光標識 せずに特徴づけを行なう技術(CARS、SHG、THGやラマン分光)、厚みの ある組織の内部のイメージングに有効な多光子励起技術やOCT(optical coherent tomography)技術に関する発表が多くなされる。 今回は"Computational Imaging"というセッションが開かれ、通常のRGB 画像から生体情報を抽出する技術に関する議論が行われた。このような 技術は日常的な画像情報の蓄積から個人個人の健康状態の管理に役立つ という点で、予防医療へつながる新しい潮流を感じた。
(2017年 5月12日掲載)
(H29-No.2)情報処理フォトニクス
テーマ:光情報処理
IP'17ショート速報
仁田 功一(神戸大学)
会議名 :Information Photonics 2017
開催期間 :2017年4月19日〜21日
開催場所 :パシフィコ横浜(横浜、日本)

-要 約-
 2017年4月に横浜市のパシフィコ横浜会議センターにて開催された国際 会議 Information Photonics 2017(IP'17)において、光情報処理、 情報フォトニクスに関する研究発表の動向をまとめる。今回の会議は、 Optics & Photonics International Congress(OPIC)2017 における 12トピックのSpecialized International Conferences のうちの1つ として開催された。講演内容は、次世代の計算技術に関する挑戦的な 研究から、単一画素計測や、ディジタルホログラフィー等の画像取得 技術に関する様々な進展の他、様々な報告がなされ、参加者には興味 深い多くの成果が提示された。
(2017年 5月31日掲載)
(H29-No.3)光材料・デバイス
テーマ:光デバイス
CLEO2017ショート速報
藤澤 剛(北海道大学)
会議名 :2017 Conference on Lasers and Electro-Optics/Quantum Electronics and Laser Science Conference
開催期間 :2017年5月15日〜19日
開催場所 :San Jose Convention Center(San Jose、米国)

-要 約-
 2017年5月に開催されたCLEO2017において報告された、光デバイス 関連の動向をまとめる。例年通り、光の研究分野を広くカバーしたト ピックの発表がなされたが、特に、シリコンフォトニクスデバイス、 周波数コム発生デバイス、フォトニック結晶デバイスなどに関する講 演が多かった。また、メタマテリアル、メタサーフェス、光トポロジ カル絶縁体などについても、基礎物理、デバイス応用の観点から多く の発表がなされた。
(2017年 5月31日掲載)
(H29-No.4)光材料・デバイス
テーマ:InP系光デバイス
IPRM2017ショート速報
八木 英樹(住友電気工業)
会議名 :The 29th International Conference on Indium Phosphide and Related Materials
開催期間 :2017年5月14日〜18日
開催場所 :dbb forum Berlin(ベルリン、ドイツ)

-要 約-
 本稿では、ドイツのdbb forum Berlinで開催された国際会議IPRM2017 (CSW2017)について、InP系材料を基盤とした光デバイスに関する講演 を中心に、光デバイス開発に関わる著者の視点から、見解を記している。 特に、InP系集積光デバイス、及びInP系アクティブ/Siフォトニクス融 合デバイスについて活発な議論が行われ、プレナリーセッション及び 一般講演から、それぞれで感じた印象を速報として伝えるものである。
(2017年 6月7日掲載)
(H29-No.5)情報処理フォトニクス
テーマ:ホログラフィ
DH2017ショート速報
田原 樹(関西大学)
会議名 :Digital Holography & 3-D Imaging 2017
開催期間 :2017年5月28日〜6月1日
開催場所 :Cheju Halla University(済州島、大韓民国)

-要 約-
 2017年5−6月に大韓民国済州島にあるCheju Halla University にて 開催された国際会議DH2017において、ディジタルホログラフィ、3次元 イメージング技術に関する研究発表の動向をまとめる。ホログラフィッ ク記録、ホログラフィックディスプレイのセッションが並行して開かれ ざるを得ないなど、本年も多数の論文が集まった。インコヒーレントホ ログラフィ、定量位相イメージングにおいて世界的に著名な研究グルー プの招待講演が数多く執り行なわれ、一般講演でも多次元画像情報取得 に関する研究進展が報告されるなど、ホログラフィックイメージングに 関する最先端の研究成果の情報収集に有益な会議であった。
(2017年 6月9日掲載)
(H29-No.6)光ユーザインタフェース
テーマ:ディスプレイ
SID2017ショート速報
長谷川 雅樹(メルク)
会議名 :Society for Information Display's Display week 2017
開催期間 :2017年5月21日〜5月26日
開催場所 :Los Angeles Convention Center(Los Angeles、米国)

-要 約-
 8k放送規格やAR/VRが後押しになって、OLED、量子ドット、microLEDを 用いたディスプレイの開発が急速に進んだ。特にmicroLED関連の論文が 数多く発表され、製造の複雑さからこれまで懐疑的であった方式にも実現 の兆しが見えてきた。LCDもこれらの新しいディスプレイに対抗するため、 量子ドットを用いて色域を広げたり、ローカルデミングをさらに進めて ピクセル単位のデミングでHDRに対応する技術の開発が進められている。 展示での目玉は、BOEの5インチと14インチのQLED-TVで、QLEDの実用 化もそう先の話ではないと実感した。
(2017年 6月9日掲載)
(H29-No.7)光エネルギー
テーマ:集光型太陽光発電
CPV-13ショート速報
西岡 賢祐(宮崎大学)
会議名 :13th International Conference on Concentrator Photovoltaic Systems
開催期間 :2017年5月1日〜5月3日
開催場所 :University of Ottawa(Ottawa、カナダ)

-要 約-
 CPV-13は、集光型太陽光発電に関連する技術に特化した内容に関する 国際会議である。世界20カ国より104件の発表があり、134名の参加 者が集い活発な議論が行われた。特に顕著な進展として、小面積レンズ で1 mm×1 mm以下のセルに集光した光を照射するマイクロCPVについ て多数報告された。また、5接合型太陽電池モノモジュールの屋外での 変換効率41.22%がUS Naval Research Laboratory(米)のグループに よって報告された。前回(CPV-12)同様、集光した太陽光を太陽電池だ けでなく熱としても同時利用する研究について多くの機関より報告された。
(2017年 6月13日掲載)
(H29-No.8)光加工・計測
テーマ:バイオセンシング
BITE2017ショート速報
渡部 愛理(産業技術総合研究所)
会議名 :5th International Conference on Bio-Sensing Technology
開催期間 :2017年5月7日〜5月10日
開催場所 :Riva Del Garda Congress Centre(Riva del Garda, イタリア)

-要 約-
 イタリアで行われたBio-Sensing Technologyに参加した。主な発表の 概要とバイオセンシング業界の傾向を報告する。医療応用を目的とした センシングがほとんどであり、既存の技術の向上・発展や、患者の負担 を減らす工夫などが多く見受けられた。これまでのバイオセンシングの 動向をコンパクトに把握するのに適していた。口頭発表が限られており、 ほとんどの発表者はポスターに割り当てられるため、ポスターの聴講者 は少なめであるが、口頭発表の質疑応答や、コーヒーブレイク中のピロ ティでは参加者同士の密な議論が活発に行われていた。
(2017年 6月16日掲載)
(H29-No.9)光加工・計測
テーマ:光精密加工
LPM2017ショート速報
中村 大輔(九州大学)
会議名 :The 18th International Symposium on Laser Precision Microfabrication
開催期間 :2017年6月5日〜6月8日
開催場所 :富山国際会議場(富山市、日本)

-要 約-
 2017年6月に富山国際会議場で開催された国際シンポジウムLPM2017に おけるレーザ精密微細加工関連の研究発表の動向をまとめる。レーザ誘 起表面周期構造や微粒子生成といった基礎物理から産業用レーザ加工の 最新動向およびバイオ応用まで多岐にわたるセッションがパラレルに進 められる中、レーザ干渉を利用した高速表面テクスチャリング加工装置 の開発、中空ファイバによる超短パルスのビームデリバリー、レーザ加 工によるSiCインゴットスライシング、フェムト秒バーストパルスによ る低熱影響加工の実現など興味深い報告があった。
(2017年 6月19日掲載)
(H29-No.10)光ユーザインタフェース
テーマ:AR/VR
SID2017ショート速報
巻口 誉宗(日本電信電話株式会社)
会議名 :The Society for Information Display International Symposium,Seminar& Exhibition
開催期間 :2017年5月21日〜5月26日
開催場所 :Los Angeles Convention Center (CA, アメリカ)

-要 約-
 2017年5月21日〜26日に米国ロサンゼルスで開催された、SID Display Week 2017のシンポジウムの発表の中からAR/VR関連のセッション4件に ついて、全体動向と注目した発表を報告する。AR/VRのデバイスとしては ステレオ立体視を実現するヘッドマウントディスプレイを中心として研 究が行われており、特にステレオ立体視で問題となる輻輳調節矛盾の解 消に向けた研究がトレンドとなっていた。
(2017年 6月20日掲載)
(H29-No.11)光エネルギー
テーマ:ペロブスカイト太陽電池
HOPV17ショート速報
早瀬 修二(九州工業大学)
会議名 :International Conference on Hybrid and Organic Photovoltaics
開催期間 :2017年5月21日〜5月24日
開催場所 :Lausanne EPFL international conference center(ローザンヌ、スイス)

-要 約-
 第9回Hybrid and Organic Photovoltaics 2017(HOPV17)が5月21日か ら24日までLausanne EPFL international conference center で開催さ れた。今年のHOPV会議は昨年よりもさらにペロブスカイト太陽電池に関す る報告の割合が多く、ペロブスカイト太陽電池に対するさらに大きな期待 が感じられた。最高効率の更新は無かったが、高効率を保ちつつ耐久性を 上げる無機系の緩衝層に関する研究に注目が集まっていた。
(2017年 6月23日掲載)
(H29-No.12)光エネルギー
テーマ:化合物薄膜太陽電池
E-MRS2017Sショート速報
和田 隆博、前田 毅(龍谷大学)
会議名 :European Material Research Society2017 Spring Meeting
開催期間 :2017年5月22日〜5月26日
開催場所 :Strasbourg Convention Center(Strasbourg, フランス)

-要 約-
 欧州材料科学会議(E-MRS)2017 Spring Meeting がフランスのストラス ブールで開催された。化合物太陽電池の分野では、材料として、 Cu(In,Ga)Se2(CIGS)、Cu2ZnSn(S,Se)4(CZTSSe)およびCdTeやその他の カルコゲン化合物およびペロブスカイト型材料が主に議論された。CIGS系 太陽電池では、ソーラーフロンティアからセレンを含まないCu(In,Ga)S2 太陽電池で16.9%(自社測定)の変換効率の更新が報告された。 Cu(In,Ga)S2のCu-poor組成の吸収層を用いることでKCNエッチングを 行っていないところやCdフリーのバッファ層であるZn1-xMgxOを用いて いることが注目される。CZTS系太陽電池の変換効率の更新の報告は無かっ たが、材料の基礎物性に関してたくさんの報告があった。


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