第31回櫻井健二郎氏記念賞
(2016年2月4日掲載)


 第31回(2015年度)櫻井健二郎氏記念賞は、受賞題目「レーザプリンタ用面発光レーザアレイの開発および実用化」に対し、株式会社リコーの佐藤俊一氏、軸谷直人氏、
原坂和宏氏、伊藤彰浩氏に、また、受賞題目「海底ケーブル用極低損失光ファイバの開発と実用化」に対し、住友電気工業株式会社の平野正晃氏、山本義典氏、田村欣章氏、川口雄揮氏に授与された。




「第31回櫻井健二郎氏記念賞受賞者」
(前列左から)小林委員長代理,平野 正晃氏,佐藤 俊一氏,小谷専務理事
(後列左から)川口 雄揮氏,田村 欣章氏,山本 義典氏, 軸谷 直人氏,
原坂 和宏氏, 伊藤 彰浩氏

 櫻井健二郎氏記念賞は、当協会の理事であった故櫻井健二郎氏が光産業の振興に果たした功績を讃えると共に、光産業および技術の振興と啓発を図ることを目的として創設したもので、過去30回で23名の個人、34グループ、延べ134名が受賞している。
 今年度の櫻井賞は、光産業および光技術の分野において先駆的役割を果たした2005年以降の業績を対象に、応募8件の中から厳正に選考された。



第31回(2015年度、平成27年度)



「第31回櫻井健二郎氏記念賞受賞者」
(左から)原坂 和宏 氏,軸谷 直人 氏,佐藤 俊一 氏,伊藤 彰浩 氏

受賞者所  属
 佐藤 俊一株式会社リコー リコー未来技術研究所 技師長
 軸谷 直人株式会社リコー リコー未来技術研究所 シニアスペシャリスト
 原坂 和宏株式会社リコー リコー未来技術研究所 スペシャリスト
 伊藤 彰浩株式会社リコー リコー未来技術研究所 シニアスタッフ
受賞題名と受賞理由

「レーザプリンタ用面発光レーザアレイの開発および実用化」

 受賞者らは、レーザプリンタ用書込み光源の開発に取り組み、高利得のGaInPAs/AlGaInP歪量子井戸構造活性層、AlAs主体の高熱伝導率反射鏡、安定なモード・偏光特性のための高次モード抑制フィルター、均一な素子特性のための面発光レーザ素子レイアウトなど、独創的な技術の開発により、世界最高出力および高信頼の面発光レーザアレイの実現とその実用化に成功した。この面発光レーザアレイは、プロダクションプリンタに搭載され、高速かつ4800dpiという世界最高の解像度を達成することにより、新しい印刷市場を切り拓いた。
受賞者らによる高出力・高信頼の面発光レーザアレイの開発・実用化と、それによる高速・高解像度プリンタの実現、新規市場の開拓・拡大は、光産業の発展に大きく貢献する優れた業績である。



「第31回櫻井健二郎氏記念賞受賞者」
(左から)川口 雄揮 氏,山本 義典 氏,平野 正晃 氏,田村 欣章 氏

受賞者所  属
 平野 正晃住友電気工業株式会社 光通信事業部 主席
 山本 義典住友電気工業株式会社 光通信研究所 主査
 田村 欣章住友電気工業株式会社 光通信研究所
 川口 雄揮住友電気工業株式会社 光通信研究所
受賞題名と受賞理由

「海底ケーブル用極低損失光ファイバの開発と実用化」

 受賞者らは、世界に先駆けて純シリカコアファイバを開発し、さらにそのレイリー散乱を低減することにより、伝送損失が最小0.149 dB/km、平均0.154 dB/kmと、研究、製品それぞれのレベルで世界記録を更新した。本技術により製品化された極低損失光ファイバは、複数の国際大洋横断光ファイバ通信プロジェクトに採用され、海底光通信システムの性能向上に大きく貢献した。
受賞者らが開発した長距離・大容量伝送に適した極低損失光ファイバの実現技術は、指数関数的に増大するインターネット通信需要を満たす上で不可欠なものとなっており、今後の光産業発展に大きく貢献する優れた業績である。

 以上の2グループに対する表彰は、2016 年2月3日に開催された平成27年度光産業技術シンポジウムの終了後に行われた。
 櫻井健二郎氏記念賞委員会、小林功郎委員(東京工業大学名誉教授)による選考経過報告の後、賞状、メダル、副賞が各受賞者に手渡され、引き続き各受賞グループを代表して佐藤氏、平野氏より謝辞が述べられ、表彰式を終了した。


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